目次
脈なしからでも振り向かせたい
「大好きな彼に魅力的な女性として見られたい」
「少しでも恋愛対象として意識されたい」
意中の彼がいる女性はいかにして自分の魅力をアピールしているのだろうか。実は、闇雲に彼との接点を作るだけでは効果がないことをご存知だろうか?
今回は、意中の彼に女をアピールして魅力的だと思わせる5つの方法について解説していく。
テクより笑顔が一番効果的
どんな小手先のテクニックをかき集めても、それらは笑顔の美しい女性には敵わない。
意中の彼から魅力的に思われたいなら、常に明るく振る舞い、にこやかに過ごすのが1番である。自分の身にどんなことがあったとしても、彼の前で常に笑顔を保っていれば、相手はあなたのその笑顔と笑顔でいようとするあなたの精神性に魅了されるだろう。
少々つらいことがあっても、不機嫌さを顔に出したり怒りの感情を顕にしたりするのはNGだ。誰が見ても悪い印象を持つような顔つきは、たとえそれが彼に向けられたものではなかったとしても、彼はあなたに対して同じ感情を抱いてしまう可能性があるからだ。これは脳科学で実証されている。
これは、「顔表情認知」という心理学的行動研究で明らかになったもので、言語や音声を伴わずとも、表情を見ただけで相手の好意度が変わるというものである。
それでは「顔表情認知」で何が起こるのかを解説しよう。
顔表情認知で相手が抱く感情と身体反応
顔表情認知とは、人の表情から様々な情報を認識し、様々な脳部位で処理をすることを指す。
この、顔表情認知について行われた行動研究では、たとえ言葉の内容や声のトーンが違ったとしても、表情から伝わる情報が大部分を占めていることが判った。
言葉・声のトーン・表情を交えて相手に何かを伝えた際、相手に与えた影響度合いについては以下の研究結果が出ている。
コミュニケーションで相手に与える影響力
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結果、表情が相手に与える影響は、かなり大きいものであるということがわかる。
この顔表情認知では、情動の認識に加えて、「その人に注意が引き付けられる」「表情模倣が起こる」ということもわかっている。例えば、中性表情に比べて、何かの情動表情が出ている顔に人は注目するのだ。そして、無意識にその表情を身体的に模倣する。その模倣を通して感情を認識するという。例えば、嫌悪や怒りの表情を見ているときは、嫌悪や怒りを感じている時に働く脳の領域が活動する。そして嫌悪や怒りの表情を認識した後に見たものに対して、好意度が下がるという研究結果が出ている。
好きな人の前では、嫌悪や怒りの表情は見せないに越したことは無い。
相手の感情を受け取る時に見る顔の部位
「常に笑顔を心がけよう」
実は、これだけでは逆効果になる場合がある。それは、人の感情を大きく6つのカテゴリーに分けた場合、感情によって表出する身体反応が異なるということに起因している。感情を「怒り」「嫌悪」「悲しみ」「驚き」「恐怖」「喜び」に分けた時、表情筋はどの様にして動くのかを見てみよう。
怒り・嫌悪・悲しみ・驚きの感情では、顔面の上部が優位に認識される。例えば、目・眉・額が作り出す表情だ。
恐怖・喜びの表情では、顔面の下部が優位に認識される。これは、口・頬が作り出す表情だ。ただ、恐怖と喜びに関しては、顔全体で表現した方が強く認識してもらいやすい。
ただ、ここで注意しておきたいのが、日本人を始めとする東アジア人は、欧米文化圏の人々に比べて、相手の目を避け顔の中心を見る傾向がある。特に、感情を判断する際は目を強く認識する。これは東アジア人の顔が薄いからという説がある。顔のパーツがハッキリしている欧米文化圏の人々は、すべての顔の特徴を判断材料にするという。自分がどの国の人に好かれたいかで意識を変えても良いだろう。
あまり上品な笑顔は逆効果!?
上記のことから、女性がよくやってしまう「上品な笑顔」が顔表情認知に違和感を与えてしまうかもしれないということがわかる。喜びや好意という感情を表現し、相手にも表情模倣を通して好感度を上げてもらいたければ、顔全体でその表情を表現するに越したことはないだろう。
研究結果によれば、目尻に「カラスの足跡」と呼ばれる笑いジワが出ていて、頬と口角が大きく持ち上がってほうれい線が出ている笑顔に対して、相手は好意度を上げるという。
これは、笑いの表情に「快の笑い」と「緊張緩和の笑い」という認知があり、目尻にシワが出ているほど目が笑っている「快の笑い」と認識され、目尻にシワが無い状態を「社交上(緊張緩和)の笑い」と認識されるためである。
女性からしたら、「顔をクシャッとして笑うと年齢が出てしまう」「ブサイクに見える」と思ってしまうかもしれないが、脳が何よりも素早く反応し、喜びや好意を認識するのはそういう表情なのだ。「上品な笑顔」を続けていると、相手に好意が伝わりにくいだけでなく、相手は「作り笑い」の表情模倣をすることになり、「作り笑い」をした時に働いた脳が活動し、その時の感情を再現してしまうのである。
この表情模倣の厄介なところは、主観や経験に基づく感情や脳の活動が再現されてしまうところである。例えば、あなたが、相手により美しく、より好ましく見られたくて作った笑顔が、相手にとっては、「やり過ごしたかった気持ち」や「社交辞令」と捉えられてしまう可能性があるのだ。
あなたの満面の笑顔と好意を相手が模倣し好意度が上がれば、それを見たあなた、それを見た相手と好循環が始まり、恋は加速してゆくだろう。
上目遣いって本当に効果あるの?
彼との物理的距離感が縮まったとき、上目遣いをしてみる。
男性心理として、女性ならではの仕草や視線の配り方をされると「ドキッ」とする。特にあなたが、自分の外見の可愛さに自信をもっているなら、上目遣いは効果的。人によっては「あざとさ」を感じるものの、総じてどんな男性からも受け容れられる。
これは、上目遣いが相手に与える効果には間違いない。しかし、これは距離感が適切でなかった場合、魅力度を失ってしまう場合がある。
上目遣いが相手に与える印象の研究結果
顔の角度や目の角度で人に与える印象を調べた研究結果がある。
試されたのは、正面顔・角度浅めの上目遣い(A)・角度深めの上目遣い(B)・角度浅めの伏し目(a)・角度深めの伏し目(b)だ。与える印象の分類は、おしとやかさ・社交性・魅力の3つに分けられた。
この結果、正面顔と上目遣いは「社交性が高い」という印象を与えた。この中で、おしとやかさを感じられた順番は、正面顔>上目遣い(A)>上目遣い(B)という結果だった。上目遣い(A)は正面顔とオボ同じ反応だったのに対し、上目遣い(B)に関しては特に「おしとやかさが低い」という結果になった。
伏し目は顔の角度に関係なく、「社交性が低い」という印象を与えた。
なお、「魅力」に関しての結果が、「社交性が高いほど魅力が低い」とされ、「社交性が低いほど魅力が高い」という結果になった。
結論、「男性と親密になりたい過程において浅い上目遣いは効果的だが、低い位置からのあざとい上目遣いは微妙」そして、「親密な男性に自分を魅力的に見せたい場合は伏し目が効果的」ということが言える。
上目遣いと伏し目を効果的に使って、女性の魅力を狙い通りに印象付けるのに役立てていただきたい。
言動で魅せる女の魅力3選
ここまでで、対人コミュニケーションにおける表情の大切さはご理解いただけただろう。
ここからは、言動についてもしっかりと押さえていきたい。
魅力的な女はマイペースで自分らしさをアピールする
男性経験が豊富でモテるタイプの女性は、マイペースさを全面に押し出すという特徴がある。
マイペースに振る舞うことで、相手のペースに流されている間には見えなかった「あなた本来の魅力」が伝わりやすくなるのだ。彼のコントロール下に無いあなたの言動を、彼が予測し切ることは難しいだろう。そんな、情報不足感が新鮮さや刺激をもたらし、相手を飽きさせないことにも繋がる。
恋する女性は好きな人の意見や予定を尊重したくなるもの。そこをグッとこらえて、デートに誘われても2回目以降は簡単に応じないのが彼の気を引く秘訣である。
ミステリアスな部分を残してデートを終える
好きな人とのデートにおいて、ミステリアスな女を演出するのは必須事項だ。
会話はオウム返しに留め、自分のすべてをさらけ出さないこと。この、社交性が低いと認識される状態は、先述の顔表情認知の結果でも示された通り、男性は、あなたを魅力的に思い、「また会いたい」と感じさせることに繋がるだろう。もし、彼から質問をされても、答えは短く端的にまとめたほうが良いだろう。
「私を知りたければ、何度もデートしてね」というオーラを醸し出すことで、彼はあなたのことを魅力的に思ってくれるのだ。
意中の彼に魅力的だと思わせる女は聞き上手
女性は男性と違い、結論に至らずともより多くの情報交換をすることで相手への理解と共感を広げ、家族の生命やコミュニティを守るという生態がある。話を聞いてもらうと好意度が上がるのはその本能に由来するところでもある。パートナーにはその部分が強く出てしまうので、それを隠すことは難しいだろう。
しかし、男性はその生態から、結論と結果により相手への理解と共感を広げ、狩猟や戦闘をもって家族の生命やコミュニティを守る生き物である。すると、結論が出ない話には共感できないばかりか、下手をすると結論の出ない話が、生命の存続や問題解決の妨げであるという認識を持ってしまいかねない。
しかし、男性もまた、聞き上手な女に魅力を感じるのだ。そこで実践してほしい方法は、「付き合うまでは聞き上手に徹すること」である。あなたと彼が打ち解けて正式なカップルになってから、存分に話を聞いてもらえばよいのだ。
男性と女性の本能の違いを考慮した上で、意中の相手に最も効果的な言動を積み重ねてみるのが良いだろう。
魅力を感じていますと伝えることが一番の近道
顔表情認知では、あなたが相手に向けた感情や印象を、相手がその脳の作用により肉体的にも再現し、理解と共感を深めてゆくというものであった。あなたが満面の笑みで、相手に好意を伝えたなら、相手の脳はその好意を呼び起こし、あなたに対する好意度を上げてゆくだろう。逆に、怒りや嫌悪感は、付き合うまでのしばらくは、できるだけコントロールして表に出さない方が無難だろう。
また、魅力と好意度は、作られた笑顔や可愛さでは手に入らないということもおわかりいただけただろう。あなたが、相手に対する好意を飾り無く伝えるために、表情筋を開放してみてほしい。
相手を全面的に受け入れるだけでなく、ミステリアスで新鮮な部分も残しておくことで多角的に魅力をアピールできるようになると更に強い。
意中の彼に、狙い通りの印象と好意度を与える方法として参考になれば幸いだ。