自分でできる日本の呪術・黒魔術・復讐の呪い・恋愛の呪い

日本の呪術・海外魔術実践研究サイト【丑の刻呪術研究会】

心霊体験コラム

心霊体験談【箪笥(タンス)】 K県 Tさん

俺が子供の頃に経験した怖い話。
これが経験がきっかけで、俺は幽霊とか妖怪を信じるようになった...

これは10歳くらいの頃の話なんだけど、そのぐらいの歳の前後、俺は体が変な風にすごく弱くて、一週間ほど風邪で寝込んだ後に次の一週間はめちゃくちゃ元気、でもまたその次の週には一週間寝こんでしまってる、みたいな絵にかいたような病弱な生活を繰り返していた。
この風邪も毎回40°を超える様な熱が出て、命に危険が及ぶような事もしばしばあったから、医者には長期の入院を勧められていたらしい。
で、そういう事情があって俺は普段から家で寝てることがホントに多かった。

この時も家で寝ていて、いつもは母親しかいなかったんだけど、この日はたまたま親父も家で看病してくれていた。
俺が寝ていた部屋は、家族用寝室の役割を持っていた和室で、北のほうに押入れ、南にベランダ、西は居間へと続きで、東にはマンションの一室には不釣合いな、高さが天井までありそうなタンスが壁一面を使って鎮座していた。
俺はいつもそのタンスの方に足を向ける様な形で、居間の方に頭がある状態で仰向けに寝ていたんだ。

病弱だった俺は寝ている事には慣れっこだったけど、熱が出ているからもちろん起き上がる事はおろか何か出来る訳でも無いから、特にする事も無いので「ぼ~っと」しているしかなかった。
そんな状況だから、ぼんやりと天井を見てるぐらいしか無くて、熱でぼ~っとしながら寝ていると、ふいに足をグッと掴まれ下のタンスの方に向かってグイッと引っ張られる感覚があった。
いつも親父はよくいたずらを仕掛けてきていたので「また親父がいたずらしてきてんだな」と思った俺は、母親に止めて貰おうと居間に向かって「ねえ、お父さんがまたいたずらしてるから止めるように言って」と声をかけた。

そしたら居間にいた両親二人がすごいびっくりした顔でこっちの部屋を見ていた。
その時の俺は、熱で頭がぼ~っとしていた事もあって、居間を向いた瞬間に両親が二人ともそこに居る事がおかしい事にも気付いて無くて、両親がなんでそんなビックリした顔をしているのか?と思っていた。
けど「なんであんなに2人共ビックリした顔をしているんだ?」と思った瞬間、すぐに足が下の方に引っ張られた。

2回目は最初みたいに少し引くっていう感じじゃなくて、すごい勢いと力で体ごと引っ張られる感じだった。
それで顔まで掛け布団に埋まりかけたところで、母親と父親が悲鳴にも近い様な声を上げながら、俺の名前を叫んで必死の形相でこっちに向かって走ってきた。
今思えば、その様子と足を引っ張られた事が同時に処理できなくて俺はパニック状態だったんだと思う。
ただ両親の見た事も無い必死の形相を見て子供ながらに「怖い」と恐怖を感じたんだと思う。
熱で朦朧とした子供の頭では、何が何だかよくわからなかったけど、気付いた時には母親が俺の両手を持って上に引っ張りあげようとしてくれていた。

でも俺はすごい混乱していて「なに?なに?」となっていたから、熱で朦朧とした意識の中で母親に「なに?どうしたの?」と聞いていた。
母親は俺の手をしっかりと握り、俺の事を抱き寄せてくれていたけど、俺の足にはまだ誰かにガッチリと握られている感覚があって、母親に抱き寄せられながら、まだ足を引っ張られている感覚がしっかりとあった。
母親が俺の事をガッチリと抱き寄せていて、その隣には親父も居る。
じゃあ、いま俺の足を掴んで引っ張っているのは誰なんだ?と思い、混乱しつつも母親に「なに?どうしたの?」と朦朧とした意識の中で何度も聞いたが、母親は何も答えてはくれず、俺の事を強く抱き寄せるだけだった。

誰も何も答えてくれず、何が起きているのかわからない俺は自分の足元を見た。
そしたら足元の方を見ようとした俺に母親が『見ちゃダメっ!!』って叫んだんだけど、母親が叫んだ時にはもう手遅れで、俺はもう自分の足元を見てしまっていた。
熱で朦朧とした意識の中ではあったけど、足元の方へ目をやると、子供ながらに「ハッ」として意識がハッキリとして自分の目を疑った。
何故なら、そこには母親でも親父でもない、この家にいるはずの無い俺の体を引っ張る者の正体があったんだ。

足元へと目をやるとタンスの下の方の開いた引き出しから、2本の手みたいなものが伸びていて、俺の足首辺りをガッチリと持っていた。
その手は、指が妖怪人間ベムみたいに3本しかなくて、手の色が肌色じゃ無くてマーブル模様?っていうのかな?黒地に赤い斑点があるような感じで「てんとう虫の逆バージョン」みたいな色をしていた。
あと、ほんのわずかだけ見えたタンスの奥は、なんか紫色だったんだ...

熱で朦朧とした意識の中だったけれどそれを見た俺は、「ハッ」として一瞬意識がハッキリとしたんだけど、次の瞬間自分の足を掴んでいる者の正体に理解が追い付かなくて、完全にパニックになって泣きじゃくって両親に向かって叫んでいた。
母親と2人で叫んでいたら、隣にいたはずの親父が、いつのまにか「水っぽいもの」と「葉っぱ」を持って走ってきた。
親父はそのまま俺の足元の方へ走って行き、タンスの引き出しから伸びる「その手」と「俺の足」にその液体を掛け、手に持っていた「葉っぱ」で「バサバサ」と掴んでる手を叩いていた。

でもタンスから伸びるその手は、全然俺の足から手を放す雰囲気がなくて、俺は子供ながらに「もうダメかもしれない...」と思って、めちゃくちゃ怖くてずっと泣いていたんだけど、親父がそれに痺れを切らしたのか俺の足を掴んでいたその手を直接自分の手で殴り始めた。
何十発かは分からないけど、そんな事もわからなくなるぐらい長い時間だったと思う、オヤジがずっとその手を殴ってくれていたら、唐突にその手が緩み「するするする」といった感じでタンスの奥に引っ込んでいった。

俺はその手がいなくなっても、まだ恐怖と安心感でずっと泣いていたら、親父と母親が「大丈夫、お父さんとお母さんがずっと手を握っていてあげるから、安心してとにかくもう一度寝なさい」と言ってくれて、落ち着くまでに少し時間は掛かったが、俺は何とか寝付く事が出来た。
熱があった事とこんな出来事があった事も相まってか、俺はそのまま次の日まで寝てしまっていた。

次の日、目を覚ました俺は「昨日の事は熱にうなされて悪い夢でも見たんじゃないか?」と思ったのだけど、足元に痛みの様な違和感を感じ、自分の足を見てゾッとした...
そこには昨日の出来事を証明する紛れもない証拠となる『手の跡』がハッキリ・くっきりと残っていたんだ。
この手の跡を見て「昨日の事は夢じゃなかったんだ...」と思い、昨日の事を思い出すとあの時の恐怖が甦り、その恐怖からまた泣き出した俺の鳴き声を聞いた両親が血相を変えて必死の形相で飛んできた。
俺は両親に抱えられて「もう大丈夫、お父さんとお母さんが居るからね」「もうあの手は来ないから」と言われ少しの間泣きじゃくっていたが徐々に落ち着いていった。

それ以降あの日見た『その手』には出会ったことがありません。
でも、俺はあれ以来「タンス」とか「押入れ」に足を向けて寝ることができなくなり、大人になった今でも足を何もない壁の方に向けてしか寝る事が出来ません。
あと「その手」に遭遇したあの日から3ヶ月後ぐらいに、俺の家族はあの家から引っ越しをしました。
当たり前ですが、あの家を出る際に、あの時のあの『タンス』は、引き払って処分しました。

何よりも引っ越した途端に、今まで風邪を引きまくっていた「虚弱体質で病弱」だった事が嘘のように改善されて、引っ越しから1年経つ頃には、半年に一度風邪を引くか引かないかまで回復していました。
2年も経つ頃には、年に1回風邪を引くか引かないかと言う程度まで元気になっており「病弱・虚弱体質」であったことが、当時を知らない人には信じて貰えない程に「元気で活発」な子になっていました。

何よりも、それまでは家の中・外問わずに「心霊現象」っぽいものに、かなりの頻度で遭遇しており、霊と人の見分けが付かない程度にに見えていたのですが、引っ越し以降はそれも少なくなりました。
今思えば、あのタンスが原因で色々な物を引き寄せてしまい、結構な数の霊に憑りつかれていたのかもしれません。
これが俺の体調崩しやすく、直ぐに風邪を引いて熱を出してしまう様な「病弱・虚弱体質」の原因だったのかもしれません。
また、これがきっかけで「幽霊」とか「心霊・オカルト」を信じておらず、当時俺が見た霊などの話しを口にすると「そんなものは存在しない」「夢でも見てたんじゃない?」「人前でそんな話はしちゃ駄目よ」と言っていた両親は、霊の存在なんかを信じるようになり、俺の子供の頃の体験も信じてくれるようになり、あの頃俺が言っていた話を真面目に聞かなかった事を後悔して俺に謝っていました。(俺は子供の頃の話で、あんまり覚えていないから気にしてなかったけど)

結局この「タンス」と「あの手」の話しに、『オチ』みたいなものは無くて「タンス」が原因だったのか?あの「部屋」が原因だったのか?原因もわからないのですが、これはかなりの恐怖体験で今でも俺の人生に大きな影響を与えている出来事です。

-心霊体験コラム
-, ,

Copyright© 日本の呪術・海外魔術実践研究サイト【丑の刻呪術研究会】 , 2021 All Rights Reserved.