京都市北区にある「深泥ヶ池(みどろがいけ)」は、
“京都最恐”とも呼ばれる有名な心霊スポットのひとつ。
特にタクシー運転手の間では、「深泥ヶ池では乗車拒否をしてもよい」という暗黙の了解が存在するほど、
タクシー怪談の発祥地として知られている。
この記事では、そんな深泥ヶ池の心霊現象、歴史、伝承、そして訪れる際の注意点を詳しく解説していく。
深泥ヶ池とタクシー怪談

京都のタクシー業界で有名な話がある。
「深夜、タクシー運転手が女性客を深泥ヶ池まで送った。
到着して後部座席を振り返ると、女性の姿は消えており、
シートはぐっしょりと濡れ、長い髪の毛だけが残されていた──」
この話を聞いたことがある人も多いだろう。
この怪談の舞台こそが、深泥ヶ池だ。
始まりは1969年。京大病院前で、髪の濡れた一人の女性がタクシーを停めた。
女性は「深泥ヶ池までお願いします」と言った。
タクシー運転手は深泥ヶ池付近まで車を走らせたが、ふと気づくとその女性が消えていたの言うのだ。
その事件は通報され、警察が女性の捜索を行ったのだが、女性は見つからなかった。
その日、京大病院で亡くなった女性がいた。
深泥ヶ池周辺の出身者だった。
この話は、朝日新聞 の京都市内版に1969年(昭和44年)10月7日に掲載された。
テレビ番組「世界の何だコレ!?ミステリー」でも紹介された。
それからというもの、日本全国からこれと似たタクシー怪談が報告されるようになった。
実際に京都の一部タクシー会社では、
「深泥ヶ池に向かう客は乗せなくてよい」という社内ルールが存在しているとされる。
それほどまでに、運転手たちが恐れている場所なのだ。
深泥ヶ池の心霊現象

この池で語られている心霊現象は数多い。中でも有名なものは以下の通り。
- タクシーに乗ったずぶ濡れの女性が、深泥ヶ池に到着すると忽然と消える
- 車の後部座席に人の気配がし、水滴と髪の毛が現れる
- タクシーを停めようとする女性の姿が目撃されるが、近づくと消える
- 霊感が強い人が通ると、足を引っ張られる
- 池の中から手のようなものが伸びてくるのを見た
- 武士の霊が立ち並んでいた
深泥ヶ池では“ずっと誰かに見られている感覚がする”という人も多い。
心霊スポットとしても有名で、当研究会には「肝試しに訪れた際に車がずぶ濡れになった」という報告もある。
この場所が“特別”とされる理由
深泥ヶ池が恐れられているのは、単なる怪談だけではない。
この地には、いくつもの背景が積み重なっている。
多発した入水自殺

かつて深泥ヶ池の近隣には結核療養所「京都保養院」があった。
当時、結核は不治の病。
感染を抑える方法も知られていなかったため、結核患者は小部屋に鮨詰めにされ隔離されていたそうだ。
治療もされず放置された患者は、その苦しみに耐え切れず、療養所を抜け出し池で入水自殺をする事件がたびたび起きていたとされる。
現在は総合病院や老人ホームなどが建っているが、精神科もあり、そこへ通う患者の入水自殺未遂も目撃されている。
泥が数メートルも堆積した池の底は、水草も多く、推進20mはあるという調査結果があり、足を取られると自力で上がることが難しい。
そのため、「遺体が上がってこない池」とも呼ばれてきた。
実際、地元では、一人で深泥ヶ池に向かう人がいたら声をかけて自殺を防ぐ、という話もある。
残念ながら、浮かぶ死体に出遭ってしまった人も……。
「この世とあの世の境目」とされる伝承
深泥ヶ池は、平安時代から「この世とあの世の入り口」と呼ばれてきた。
ここは、洛中(京都市内の碁盤の目になっている地域)から鞍馬街道(貴船方面)へ向かう分岐点になっている。
伝承によれば、鬼たちが貴船から深泥ヶ池湖畔に繋がる地下通路を通り、地上に這い出して京都に現れていたそうな。
現在、深泥ヶ池の北には深泥池貴舩神社があり、この辺がその地だと言われている。
この鬼退治のために巻かれたのが豆だったそう。
節分に豆を投げて鬼を退け、地下通路の出口に豆を盛り、京の都に鬼が入ってこれないようにしたという話がある。
昭和初期までその豆塚があったが現在は廃れて残っていない。だが、貴舩神社には節分に豆を供える風習が今も残っている。
この伝承が、後の「豆まきの起源」になったという説もある。

学術的価値と“静かな異世界”
深泥ヶ池は、氷河期から残る生態系を保持している日本最古級の池で、冷温帯と温暖地の生物が共存しているという珍しい環境。
水中植物の一部は天然記念物に指定されており、そのため学術的にも非常に貴重な場所とされている。
昼間は静かで神秘的な自然景勝地だが、その静けさが夜には一転、“異世界の入り口”のような雰囲気を漂わせる。
訪問時の注意点とマナー
深泥ヶ池は自然保護区域でもある。
訪れる際は以下の点に十分注意してほしい。
- 夜間は街灯もほぼなく、非常に暗い
- タクシーは基本的に来ない、呼んでも断られる可能性が高い
- 水中植物は天然記念物。絶対に荒らしたり持ち帰ったりしないこと
- 騒音・ポイ捨て・侵入行為は厳禁
- もし車で訪れる場合は、絶対に人を乗せないこと
深泥ヶ池へのアクセス
京都市営地下鉄の『北山』駅下車、徒歩10~15分。
京都市営バス停留所『深泥ヶ池』下車すぐ。
≪京都府京都市北区上賀茂深泥池町≫
まとめ:深泥ヶ池は京都の最恐心霊スポット
深泥ヶ池は、京都の華やかな観光地とは真逆の、“静寂の中に潜む恐怖”を感じられる場所だ。
タクシー怪談、入水事件、鬼の伝説──
さまざまな“死”と“異界”が重なり合うこの池は、ただの心霊スポット以上の「京都の闇の象徴」でもある。
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