男性は即決を行う剛の側面、一つの物事に熟考する柔の側面の2つを持ちます。
その側面の現れる頻度によって「男らしい」や「女々しい」などと評価されるのです。
今回は二人の女性に思いを寄せられる男が優柔不断な面を見せてしまったとき、男からの愛を勝ち取ることができる。そのような呪術についてご紹介していきます。
愛を勝ち取る呪札の作り方
特別な紙を必要とすることはありません。まず紙に可能な限り大きく円を描きましょう。
円の中心にはもう一つ円を、そして最初に描いた円の内周に沿うように円を12個配置します。
後から書き加えた円には、円が3分割されるように中央点から線を引きましょう。
線で分割した円の区画にはすべてあなたの名前を書き加えます。このとき呪札にはあなたの名前さえわかればどのような形式で書こうとも構いません。しかし名前は赤色のペンを用いて記入するようにしてください。
その後呪札は煙の中にさらすことが必要です。このとき適当に熾した火ではなく、焚火の煙にさらすとなお効果が見られます。
呪札は4つ折りにします。4という数字は日本では死を連想させるとして忌避されているものです。しかし聖書において4という数字は形や機能を完全なものとする宗教的意味を持つため今回は4つ折りにすることを推奨します。
あとはあなたの髪でこの呪札を縛り上げて、相手の家のどこであっても気にすることはありません。隠してしまいましょう。
しかし見つかってしまおうものならばこの呪札は効力を失ってしまいます。
決して見つかることのないよう注意しなければなりません。
12という数字に秘められた選ばれる者としての意味
多くの呪術には根幹となる部分に神話や宗教にまつわる逸話を取り込むことによってその強力な効力を持たせています。
この呪術ではキリスト教の教えを流用することによって呪符に魔術的な意味合いを持たせたものとなっています。
キリスト教に祀られている神の子イエスにはその教えに感銘を受けた数多くの弟子が存在しました。
その弟子の中でもイエス直々に選ばれた者たちこそが12弟子と呼ばれた者たちだったのです。
12弟子の中には自身の名を冠する「ヨハネの黙示録」を書き上げたヨハネ、イエスを裏切ったことから裏切り者の代名詞にもされたユダなどは有名かと思います。
この逸話から12には選択者より選ばれし者として指名を受けるという意味が与えられました。
愛の呪札をご利用のうえで
この呪術の肝はこの呪札をどれだけうまく相手の家に隠すかというだけではありません。
いつ隠すかということも愛を手に入れるためには重要な要因になります。
あなたが意中の相手には絶対に気づかれることのないような場所に隠したとしましょう。
しかし探し当てる可能性のある者は一人だけではないのです。
恋敵となる相手がこの呪術を知っていた時、当然のごとく見つからないよう場所を探すことでしょう。
その際に運が悪ければ、あなたの仕掛けた呪札は見つかってしまうかもしれません。
そして何も知らぬ顔をして同じ場所に恋敵が作り上げた呪札を置くことでしょう。
こうなってしまえば後の祭。あなたが呪術に手を出した意味がなくなってしまいます。
どのタイミングで仕掛けるか、先手を取ってしまえば不利となりやすい。
しかして期を見計らいすぎては、相手が恋敵に攫われていく様子を指を咥えてみることなるでしょう。
同じ優柔不断な男を奪い合う時点で、駆け引きの相手は男から恋敵に代わっています。
その駆け引きに勝利することが愛を得ることと繋がることでしょう。