世の中には運のよい者やそうでない者がいますよね。
あなたはどちらに属する者でしょうか。
もしあなたが運がないと感じているのであれば、悲観することはありません。
運の中でも金運はよくなる方法があるのです。
今回は精霊とともに金運を育てる、という魔術についてご紹介します。
金運をよくする魔術とは
この魔術ではドリュアスという樹に宿る妖精に力を借りるものです。
樹を見つけることからこの魔術は始まります。
どのよう樹でも良いというわけではありません。種をもつ果物の生っている樹を見つけましょう。
その樹に左手で触れ、右手で果実をもぎ取りましょう。
このとき「ドリュアド」と精霊の名を唱えます。そして金運の良くなることを願うのです。
樹から得た果実は種のみを残しすべてを食しましょう。
そして残った種をあなたの街の山など、樹が植えられていた土地とは異なる場所に埋めてあげてください。
あとはあなたは待つだけです。
すくすくと樹が成長していくのと同じくして、あなたの金運もよくなっていくことでしょう。
この魔術では果実を得た樹にミルクを与えることによってより効果が高まります。
力を借りることへの感謝として与えるとよいでしょう。
なぜそれだけで効果が出るのか?その注意点
あなたがこの魔獣儀式ですることは果実を食べ、その種を埋めることだけです。
それだけで本当に効果があるのかと疑問に思われる方もあるかと思います。
ご安心ください。効果はあります。
ドリュアド達は妖精ではありますが、その身は樹に宿っています。
そのため子である種をせっかく育てたとしても、母のすぐ傍にしか根付く事が出来ないのです。
そのためドリュアドたちは動物たちを利用することとしました。
動物たちに我が子を運ばせて勢力を広げるための餌、それこそが我々が食べる果物の部分にあたるのです。
この儀式ではあなたは果実を食することが樹の精霊との契約となっています。
子ども達を持ち帰り、育てる。
そのことの対価として精霊があなたの金運をよくするのです。
ですから当然のことですが必ず種は埋めるようにしましょう。
ドリュアドとの契約の際、注意点があります。
金属の類は持ち込まないようにしましょう。
樹の精霊であるドリュアドたちにとって、自身を切り倒す斧は天敵といっても過言ではありません。
故に斧を連想させるような金属の持ち込みはタブーとされています。
樹の精霊の加護を配り歩いた男
アメリカが新大陸として大開拓時代を迎えていた際、ジョニー・アップルシードという男がいました。
彼は麻袋をコートとして着ており、靴は履かずにはだしのままと非常に質素な生き方をする人物でした。
そして、リンゴの種を携えてアメリカの開拓地域で種を植え続けた男でした。
お察しだと思いますがこのリンゴの種こそ、ジョニー・アップルシードが樹の精霊達から預かった子どもたちなのです。
彼はドリュアドたちから得た金運をもとにつつましく、手に余る富を施しとして隣人たちの助けとしました。
その結果彼は命の危機を幾度となく救われることとなります。
彼は死後もアメリカにおける開拓者精神の代表者として今日まで称えられてきました。
この儀式によって図らずとも金運を得ることとなるでしょう。
得た富を己が為以外にも振る舞うことがあなたの人生の価値となるやもしれませんね。