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九字護身法で九字を切って厄災を払う方法

「九字」。それだけを聞くとどのようなものか疑問に持つのではないでしょうか。

【臨(りん)・兵(ぴょう)・闘(とう)・者(しゃ)・皆(かい)・陣(じん)・烈(れつ)・在(ざい)・前(ぜん)】、と忍者が唱えている姿をテレビ番組やアニメ・マンガなどで見たことがある人は多いのではないかと思いますが、この呪文の様な言葉、これが所謂【九字を切る】と言うモノで、煩悩・厄災・悪霊などの物を払う力があります。
今回はこの九字の切り方と、九字護身法について詳しく解説していきます。

目次

九字護身法とは?


九字護身法とは所謂、九字を切ると言う九字を使った護身法ですが、その起源は諸説あり、代表例としては、下記の引用の様なモノがありますが、そのその本流は定かではありません。

忍者が用いた呪法として有名な『九字護身法』は、中国から伝わったと云われる法で、元々中国の神仙修行の際に、神仙の加護を願い護身に誦える呪文であり、日本には密教の呪法の一つとなって伝わっています。
引用元;http://igakanko.net/index.php?%E4%B9%9D%E5%AD%97%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E6%B3%95

除災戦勝等を祈る作法である。
ただし本来は仏教(特に密教)で正当に伝えられる作法ではなく、道教の六甲秘呪という九字の作法が修験道等に混入し、その他の様々なものが混在した日本独自の作法である。
引用元;https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%AD%97%E8%AD%B7%E8%BA%AB%E6%B3%95

その本流としては諸説あり定かではありませんが、どの説や流派に関しても本質は同じモノで、違いと言うと宗派や流派によって九字の文字が違ったりします。
この違いとは、九字に込められている意味や効果の違いによって、文字の組み合わせが変化しているので微妙な違いが出ています。

しかしどの流派や宗派のモノも本筋の法則には乗っ取っているので、どの九字も有効であるとは言えますが、文字ごとにどういった場面に適しているかと言うだけの違いです。
基本形としては、【臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行】もしくは、【臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前】が基本形となり、臨兵闘者皆陣列前行と言うのは、現在の九字の原型とされている組み合わせとなります。

九字を切る方法と戻す方法


九字を切る方法と言うのは、大きく分けて2種類あります。
1つは、刀印を結び九字を唱えながら切るだけの方法。
もう1つは九字の印を結びながら、九字を唱え九字を切る方法。
九字護身法の方法は、大きく分けると上記2つの方法となります。

上記2つの中でも一般的に認知度が高いのは、やはり印を結んで九字を切る方法ですが、大前提として九字を切る方法と言うモノは、流派や宗派で多少誤差があり、流派ごとに切り方や結び方が異なりますので、今回ご紹介する結び方・切り方は、一つの流派の例としてご覧ください。

今回、印を結んで九字を切る方法としてご紹介するのは、一番一般的な【臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前】と言う組み合わせでの解説をしていきたいと思います。

先ずは、簡単に九字を切る方法ですが、この方法では難しい知識はそこまで必要ありません。
必要なモノは、刀印の結び方と文言と手の動かし方だけです。

先ずは、刀印を結びます。(人差し指と中指を立てて、薬指と小指の爪を親指で押さえ込む)
刀印を組んだら一度、刀(右手)を鞘(左手)におさめて、不動明王の真言【ノウマクサンマンダ・バザラダンセンダ・マカロシャダ・ソワタヤ・ウン・タラタ・カン・マン】を3回復唱します。
真言を唱えたら刀を鞘から抜き、横から順番に縦向きと交互に網目の様になるように、刀を振りながら、一振りに付き一字、九字を唱えます。
簡易的に九字を切る場合は、これだけでOKです。

そして九字の印を結び、九字を切る方法ですがこちらに関しては、まず九字の印(九印)を知り覚える必要があります。

九字の印の名称や結び方としては、下記の通りです。(上記画像も参考にしてみて下さい)
臨(りん)・普賢三昧耶(人差し指は立てて、その他の指を組む)
兵(ぴょう)・大金剛輪(人差し指を立てている状態で中指を絡ませた状態で親指は立てる。そして残った薬指と小指は組む)
闘(とう)・外獅子(親指・中指・薬指は立てた状態で、残った人差し指と小指は組む)
者(しゃ)・内獅子(親指・人差し指は立てた状態で、残りの中指・薬指・小指を甲の側で合わせる)
皆(かい)・外縛(手を合わせる様にすべての指を外側にして組む)
陣(じん)・内縛(手を合わせる様にすべての指を内側にして組む)
烈(れつ)・智拳(左手の人差し指だけを立てた状態で、その人差し指を右手で握り込む)
在(ざい)・日輪(両手の親指と人差し指で、輪を作る様に指同士を合わせる)
前(ぜん)・隠形(左手を軽く握り込み、左手覆い込む様に右手を添える)

以上の印を唱えながら結び、結び終えたら先に解説しました、簡易的な九字の切り方(刀印を使ったくじの切り方)と同じ工程になります。
これで九字を切り、自身に結界を張り厄災・霊体・呪いなどの様々なモノを遮断する事が出来ます。

しかしながら、九字を切ると悪い要因のモノだけでは無く、良い要因のモノまで、全ての気の流れを遮断してしまうので、九字を切った後は、最後に必ず戻さなければなりません。
戻す方法としては、再び刀印を結び刀を鞘に納めた状態で以下の文言を唱えます。
【オン・アビラウンケン・ソワカ】と3回復唱し、更に【オン・キリキャラ・ハラハラ・フタラン・バソツ・ソワカ】と3回復唱し、最後に【オン・バザラド・シャコク】と1度唱え、指を弾き鳴らし刀印を解きこれで九字が戻ります。

その他の九字などについて


九字は、現在の基本形【臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前】が主流ですが、それ以外にも様々な九字があります。
例として最後にいくつか簡単に、ご紹介だけさせて頂きます。

・【臨・兵・闘・者・皆・陣・列・前・行(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ぜん・ぎょう)】(意味;臨む兵闘う者皆陣列べて前を行く)

・【朱雀・玄武・白虎・勾陣・帝久・文王・三台・玉女・青龍(すざく・げんぶ・びゃっこ・こうちん・ていきゅう・ぶんおう・さんたい・ぎょくにょ・せいりゅう)】(鎌倉時代の文献に出てくるモノだが最後の文字には諸説あり)

・【令・百・由・旬・内・無・諸・衰・患(りょう・ひゃく・ゆ・じゅん・ない・む・しょ・すい・げん)】(法華経陀羅尼品第二十六に出てくる九字で、病魔等を払う九字とされている)

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