リンゴという物は、古来より「魔術の供物(生贄)」として常用されてきた物で、非常に強力な効果を生む物です。
簡単に手に入り、これほど強力な効果を生むリンゴを使用すれば、呪いの効果も倍増!簡単に呪いの儀式が成功する!!と言う訳ではありません。
適切に使用できなければ、リンゴと言う供物は、その強力な力故に逆効果となる可能性もありますので、今回はこの『リンゴ』についてお話をしていきます。
リンゴの持つ魔術的意味とは?
冒頭でも言いましたが、リンゴと言う物は、古来より魔術の供物として多くの魔女に好まれ、魔術の供物として使用されてきました。
非常に安易に入手が出来る上に、その効果は非常に高く、魔術の供物としては最適なこのリンゴは、魔女の間でも好まれ、その結果として現代においても多くの魔女が好み使用している供物となっています。
このリンゴというのは、リンゴそのもの自体が効果を持ち、「恋愛運の上昇・縁結び・人を引き寄せる」などと言った、主に恋愛などの効果を持っていると言われています。
古代ギリシャにおいては、愛を司る女神のアフロディーテに捧げられていた果実で、北欧神話においてはリンゴを食べるだけで、歳を取らなくなり若返るとまでされています。
皆さんの多くも知っているかとは思いますが、旧約聖書の創世記においては、アダムとイヴが知恵の樹にに実る果実(禁断の果実)を食べる事だけは、禁止されていたが、これを口にした事により欲望に芽生え、羞恥心を持ってしまったとされいます。
この「禁断の果実」と言うのがリンゴと言われており、リンゴを口にする事で恋心や愛情が芽生えるとも伺えます。
この様な部分から、古来より魔術的にリンゴは「催淫効果」や「媚薬効果」を持つと考えられており、恋愛に関する魔術を執り行う際などには、魔女が愛用するようになりました。
リンゴを呪いの儀式に使用するとどうなる?
先にも説明をしました様に、リンゴという物には「恋愛」に関する大きな力があるとされており、この力を利用して、多くの「恋愛」などに関する「縁結び・恋愛運の上昇」と言った魔術に使用されるようになりました。
こう言った背景から、多くの魔術においてリンゴが、魔術や儀式の供物(生贄)として使用されるようになりましたが、近年では魔術回路的におかしいリンゴを使った魔術が現れ始めました。
それが、呪いに関する魔術です。
根本的に、恋愛に関する大きな力を持つリンゴを供物として使用し、呪いの魔術を執り行ってしまうと、多くの魔術は、相反する能力を持つ者同士の掛け合わせによって、「効果が半減」もしくは、「逆効果」となってしまう結果を招いてしまいます。
代表的な例を挙げるとすれば『白雪姫』がまさにその典型的なパターンです。
白雪姫に表れる悪い魔女は、王子から白雪姫を遠ざける為に、白雪姫に呪いを掛けようと呪いの毒リンゴを白雪姫に与え、そのリンゴを食べさせる事で呪いを発動します。
しかし、結果としては、リンゴの持つ「引き寄せ・縁結び」などの力が作用してしまい、白雪姫を呪うどころか、むしろ逆に白雪姫と王子の仲を取り持つような結果となってしまいます。
これこそがまさにリンゴの持つ力によって、呪いの魔術が逆効果となって表れてしまった代表例でしょう。
この様な事態を招かない様に、しっかりと知識を持った上で無術に取り掛かるようにしましょう。
適切に使用すれば強力な供物となる
ここまで説明してきました様に、リンゴというのは「そのもの自体が大きな力を持っている」物となっていますので、正しく適切に「魔術・儀式」の供物として使用すれば大きな力を発揮します。
しかし、逆に間違った使用をしてしまうと、魔術・儀式の効果を半減させるどころか逆効果となってしまう危険な物です。
多くの魔術や呪術における『呪い』と言うのは、依り代となる『供物』を、呪いたい対象者に見立て憎い相手と縁を結んである、この依り代に対して危害を加える事で、依り代が受けた危害を相手に移すと言うのが、呪いの基本となります。
この魔術・呪術理論の基づいて話しを進めて行くと、依り代にリンゴを使う事で、対象者との縁が繋がりリンゴの持つ、「縁結び・恋愛運上昇」と言った力が対象者にも働きます。
つまり、「破局・孤独」と言った効果を与える呪いに、依り代(供物)としてリンゴを使用してしまうと、逆効果となり呪いが上手く行かない結果となってしまいます。
ここまで、説明すれば感の良い人は、気付いていると思いますが、では「どう言った魔術の儀式を執り行う時に、リンゴは供物として大きな力を発揮するのか?」、それは『自身の力を高める魔術』です。
リンゴは憎い相手などに見立てるのではなく、自身に見立ててリンゴの持つ力を自身に取り込む事が、、一番効果的な使用方法となります。
縁結び・恋愛成就にヒーリングや運気上昇などと言った、自身を高める魔術に使用する事で、供物としての効果を最大限に発揮し、一番有効的に使用する事が出来ます。
供物・生贄・依り代などは、しっかりと適材適所で選ぶようにしましょう。