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【悩みから自由になる方法】見えない悩みと支配の手 世界精神とは

世界は何者かによって導かれている

哲学の思想を語る上で「世界精神」という概念は欠かせない。
それは「神の見えざる手」とも通ずる部分がある。

「神の見えざる手」とは、各個人が思うがままに利己的な行動をとっていたとしても、それが集積すると社会全体に繁栄と調和をもたらす結果へと導かれるという現象のことである。

実は、この神の手と同じように定義づけをされているのが、世界精神という概念なのだ。常に何者かに導かれて生きてきた私たちは、無意識のうちにこの概念を体現している。

「一体どういうこと?」
「何を言っているのかが、さっぱりわからない」

この段階では、上記のような疑問が後を絶たないだろう。
そこで今回の記事では、見えない悩みと支配の手である世界精神とは何かを解説していく。

見えない悩みと支配の手は常にすぐそこにある

世界精神とは何かを説明する前に、見えない悩みと支配の手についてお伝えしよう。

私たち人間は、頭脳を駆使して悩む特権を持っている。
つまり、何らかの障害や問題が生じても、悩んで解決の糸口を掴むことができるわけだ。

ここでひとつ知っておくべきなのは、「新しい悩みが常に控えている」ということである。今は見えなくても、将来的にはその悩みについて思案する時期が来る。

なぜなら、この世界には「支配の手」が存在するからだ。

1人1人の人間に対して決まったカリキュラムが与える支配の手は、その試練(悩み)を乗り越える、あるいは解決できる人間にのみ自由を与える。この普遍的な哲学の思想をもとに、次項の「世界精神とは何か?」を読み進めてみて頂きたい。

世界精神とは何か?

世界精神とは、絶対精神を世の中全体に当てはめて言い表した哲学用語である。これだけでは理解するのが難しいので、以下で「絶対精神とは何か?」を説明する。

世界精神の根本原理である絶対精神とは何か?
絶対精神とは、「この世界には考えが及ぶことしか存在しない」とする思想である。今この世界で生きる私たちは、先人が残した歴史の上に立っていると言える。

この歴史は太古の昔から存在している。アウストラロピテクスが誕生してから、原人、旧人、新人と人類は目覚ましい進化を遂げながら歴史を築いてきた。その過程にあったものといえば、悩みである。先人たちは常に試行錯誤を繰り返しながら食料を探し、言語を覚え、仕事を開拓し、住居を作ってきたのだ。言語のない時代から頭脳を使って思考する習慣はあり、この世界で暮らしていくために必要な生きる知恵を身につけてきたとも言えるだろう。

何が言いたいかというと、どれほど解決の糸口を掴めそうにない悩みでも、いずれは解決に向かい自由になれるということだ。

この考えを示唆するのが「絶対精神」なのである。
そして、絶対精神をもとに生まれた「思考する人類のいる世界」を世界精神と呼ぶ。

世界精神の確立者に学ぶ「自由になる方法」

世界精神という概念を確立したのは、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルという哲学者だ。彼はこう唱えている。

”自由になる方法は自己実現をすることだ”と。

ここまでの内容をお読みいただいた方の中には、「世界精神を理解したところで自由になんてなれない!」と批判的な声を上げる方もいるかもしれない。実際に、生きていれば以下のような悩みや障壁に直面するだろう。

  • 仕事がうまくいかない。
  • お金持ちになりたいのに貧乏なままだ。
  • 人間関係で苦労が続いている。
  • 自分を愛してくれる存在が見つからない。

しかし、ここで気づくべきなのは、そうやって考えることはできているということだ。人間である限り、思考を凝らして意見を主張する、行動に移す能力は万人共通である。

まずは、この点ですでに自由の身なのだと自覚することだ。
仕事、お金、人間関係、恋愛などあらゆる面で悩みが尽きないのは、そのように仕組まれているからなのだ。そしてその悩みは、いずれ解決に向かうようになっている。

その道理はこうである。
悩むことで認識し、自覚する。その認識が明晰になればなるほど具体的な欲求が見えてくる。欲求は感情や行動として現れていることに気づくだろう。そしてその行動を自らの意思で選択するようになればどうだろう。どこにも解決の糸口がないように見えた状態は対外的要素ではあったかもしれないが、自己の範疇に関しては沢山の糸口が無数に張り巡らされているのである。

つまり、「無理」「不自由である」という状態は「悩みを認識できていない状態」なのだ。「悩みの根本」という不自由な枠を認識したときには、その枠の外にあるものが何なのかを考えることができるようになるだろう。

この一連の普遍的な道理に気付くことで自己実現できるようになり、自分が自由だと自覚できるようになるのだ。
これが、見えない悩みと支配の手と呼ばれる世界精神の確立者、ヘーゲルが編み出した自由になる方法である。

「そんなこと言われても悩みの根本がわからない」
そんな人は次項も読み進めていただきたい。
それでは「自己実現」とは何なのか、それを実行するためにはどうしたらいいのかについて触れていこう。

世界精神の思想をもとに自己実現する秘訣

そもそも、自己実現がどういうことなのかを理解しているだろうか。
単に夢や目標を叶える精神だと考えているなら、それは大間違いである。悩みを解消した先を夢見て行動しようとしても、具体的な解決策は見えてこないだろう。必要なのは根本的な問題解決だ。

自己実現とは、あなたの願望を仕事や趣味など何らかの形で表現していくことではない。むしろその正反対である。ありのままの自分を受け容れ、素顔のまま人生を謳歌することこそが自己実現の本質になるのだ。

では、実際に自己実現するためには、どのようなこと試せばいいのだろうか。

自己実現に至るための秘訣

  1. 下位の欲求を満たす
    生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→尊厳欲求の順番に充足させる。
  2. 自分の本心をさらけ出す
    体裁や常識にとらわれず、自分が思う通りに生きる。

上記2つを実践することで、限りなく自己実現へと近付ける。

1.については、順番が肝心である。
これは順番を入れ替えては成立しない。

具体的な例でいうと、生理的欲求(食事、衛生、睡眠、排泄など)が満たされていない状態では、安全欲求(心身の保全と安全)の欲求は起こらず、生理的欲求と安全欲求が満たされていない状態では、社会的欲求(周囲の人から受け入れられたい、愛されたい気持ち)は起こらない。そして社会的欲求が満たされていない状態では、尊厳欲求(承認欲求とも呼ばれる下位欲求、周囲から認められ、尊重されたいという欲求と、その上位欲求にあたる自己肯定感や自己信頼感)に至ることができないのである。そして、自己実現とは、その自己肯定感や自己信頼感があって初めて成り立つ欲求なのである。

「なんだ当たり前じゃないか」と思われるかもしれないが、これを一つ一つ具体的に理解し意識し認識できている人は少ないだろう。何故なら、心身は常に、無意識的に欲求を解消しようと働いているからである。だからこそ、人は悩みにぶち当たるのだ。

自己実現ができれば、ありのままの自分らしく生きられるだけでなく、物事に対する偏見や先入観とは無縁の人間性を手に入れられる。自己実現を果たして望み通りの一生を送るために、見えない悩みと支配の手と言われる世界精神を理解する事を勧める。

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