定期券を家に忘れてしまった、買ったばかりものが壊れてしまい買い直すこととなった、など小さな不運であったも連続するとどうしても気が滅入ってしまうものですよね。
そのような時こそ運気改善のため呪術が必要な時なのかもしれません。
今回はささやかながらも悪い流れを断ち切り、幸運をあなたへともたらす呪い。
そのような呪術をご紹介したいと思います。
蹄鉄の持つ力
蹄鉄とは馬が蹄を傷つけてしまわないように保護を目的として装着する鉄などでできた保護具の事を指します。
しかし単なる鉄ではありません。
この形には幸運と魔除けの力を宿らせる力があるのです。
・蹄鉄には神の血を引く者を武力によって打ち払う。
・蹄鉄を悪魔に打ち付けたことから、嫌がり近づくことを避けるようになったという逸話が存在します。
それゆえに人ならざる者共は鉄、その中でも特に蹄鉄のことをを忌み嫌うのです。
その性質を古き我々の同胞たちは逆手に取りました。
欧州 ブリテン島を中心とした地域では扉に蹄鉄がかけられている姿を目にした方もいるのではないでしょうか。
屋内と屋外、その境界の狭間である扉に魔除けを願い、蹄鉄を吊るすようにしたのです。
そのようにすることで人々にいたずらをする奴らが生活空間へ入り込むことを防ぎました。
そしてU字型の口を上に向けることで、蹄鉄の空いた空間に幸運を貯め込むことを始めました。
蹄鉄の呪符の作り方
蹄鉄の加護について説明をしてきました。
しかし実際に蹄鉄を持ち歩くことで自身に降りかかる不幸に備える、というのは些か現実的とは言えませんよね。
そのため効力を失うことのないように簡略化した、幸運をもたらす呪符についてご紹介します。
作成方法は以下の通りです。
木曜日の夜、黄色の紙に茶色のインクで蹄鉄を模した呪符を描きましょう。
風水において黄色、茶色の二色は土の気を持ち「金は土より生まれる」という法則が存在します。そのため金運に重点を置いた効果を得やすくなるのです。
インクが乾燥したならば呪符を高く掲げ、「フォルトゥーナ」の名を三度唱えましょう。
このフォルトゥーナこそローマ神話に存在する運命の女神の名です。
英語にて幸運を意味する"fortune"の語源となった彼女は底の抜けた壺を持っています。
その壺からあふれ出る幸運を呪符の蹄鉄に注ぎ込むのです。
こうして作り上げた呪符はあなたの身に取り巻く不幸の種共を打ち払い、注がれた幸運がより良き運命を手繰り寄せることとなるでしょう。
金運を手繰り寄せる呪符の効果
この呪符は広く応用が利きます。
例えば、車に張り付けたならば事故があなたの車を避けていくでしょうし、キッチンに張り付ければ火傷など些細な怪我からも身を守ることができるでしょう。
勿論、財布に入れておくことで金運の向上も期待できます。
しかしご利用の上で注意点もあります。
それこそがこの呪符の向きなのです。
この呪符が効果を持つのは、蹄鉄が上を向いているときのみとなっております。
もし呪符の蹄鉄が傾いていたり、真逆になっていたとしましょう。
並々と注がれた幸運たちはすぐさま零れ落ち、あなたの元へ戻ることはないでしょう。
それどころか、呪符によって追い払われていた存在たちが、寄ってたかってあなたへと押し寄せることとなるやもしれません。
蹄鉄を用いた幸運の呪符をご利用の際は、蹄鉄の向きにだけは特にご注意ください。