呪い。
それは長らく迷信や戯言として片づけられてきた。
だが、伝承や記録の中には命が絶たれ、家系が断絶し、共同体そのものが衰退した例が数多く残されている。
科学が発展した現在においても、なお呪術的行為は密かに継続されているのだ。
本稿では、丑の刻呪術研究会が調査・検証を重ねてきた資料の中から、特に人をも殺しうる危険度の高い四種の呪術を提示する。
※以下の記述は研究目的の紹介であり、実施を推奨するものではない。無闇に実行されても当研究会は一切の責任を持たない。
その1 丑の刻参り 藁人形の呪い

丑の刻参りは、古来より伝わる呪術のひとつである。
その原型は1300年前の奈良時代に遡り、木や藁で作られた人型の形代に釘を打つ形式が確認されている。顔を描いた形代も存在し、当時の遺物として発掘されている。
この呪術は現代でも形式を変えつつ伝承されており、洗練されてきたが、対象者の縁ある物を媒介とする点は変わらない。
丑の刻参りに必要な最低限のものは以下の通りである。どれも手に入りやすく、人を呪い殺す方法としては比較的執り行いやすい。
丑の刻参りに必要なもの
- 藁人形
- 五寸釘
- 木槌
- 対象者に縁のある物
蝋燭や儀礼的空間が揃うことで呪力は増幅する。
執行時間は丑の刻(午前二時~四時)とされ、対象者との縁や施術者の知識・経験により結果は大きく変動する。
知識不足のの人間が行っても、手順さえ守っていれば人を呪い殺すことも可能。
しかし、過去の資料では手順を誤った施術者が怪我や死亡に至った例も散見される。
歴史上、この呪術は対象に致命的な影響を及ぼした事例があり、施術者自身も危険に晒されたという記録が残されている。記録は少ないが、存在する限り、呪術の力は理論上のものではなく、現実の危害として立ち現れるのである。
丑の刻参りを強化する方法や、呪い返しから身を守る方法など、詳しく知りたい方は→[丑の刻参りの詳しい解説]へ。
藁人形の作り方の写真と解説動画もあります。詳しくは→簡単な藁人形の作り方へ。
蠱毒 毒蟲の呪い

蠱毒とは、古代中国に起源を持つ呪具であり、その作成法は千年以上にわたり大きく変化していない、完成された呪具である。
生命と苦痛を触媒に呪力を凝縮する手法は、呪具の中でも最上位とされ、中国や日本では禁制とされた時代もある。
蠱毒は、毒を持った生物を多数密閉容器に入れ、互いに殺し合わせ、最後に残ったものを呪力の依代とする。
その体液や灰は強力な媒介となり、服用・散布・埋設などの方法で使用された。記録には、病や事故、殺人を引き起こした例が複数残されている。
蠱毒は特殊な能力がなくても作成できるが、蠱毒の成立には、密閉環境、媒介となる生物、そして長期の管理が不可欠である。その過程で術者が中毒や病に倒れる例も少なくない。最後の一匹を残せなければ、ただの死骸となり失敗に終わる。
蠱毒が一族や集落単位の滅亡に関与したとする文献もあり、対象のみならず術者をも蝕む点において、この呪術は特に危険である。
蠱毒の作成に必要なもの2つ
- 有毒生物100匹以上
- 密閉容器
生贄には、ムカデ、毒蜘蛛、毒蛇、サソリ、カエルなど、毒を持つ虫獣を選ぶこと。伝承では100匹が基本数。多ければ多いほど良い。
生贄を入れる密閉容器は、土器や陶器が伝統的だが、金属や木製の容器も地域によっては使われたとされる。ガラス製でも代用可能。
蠱毒の作成方法
- 密閉容器に生贄100匹を入れて封をする
- 容器の中で殺し合わせる
- 最後の一匹になるまで待つ
- 残った1匹を蠱毒として使用する
蠱毒の使用方法の例
- すりつぶして飲食物に混ぜる
- 藁人形など他の呪具と組み合わせる
- 呪符や呪詛の儀式に使う
蠱毒は単独でも作用するが、他の呪術を強化する補助としても用いられてきた。焼いて墨にして塗布する、生きたまま藁人形とともに五寸釘で打ち付けるなど、その用途は多岐にわたる。
さらなる蠱毒の使い方や蠱毒法について詳しく知りたい方は→[蠱毒の詳細な解説ページ]へ。
雨水を使った呪い 呪殺の雨水

雨水を使って人を呪い殺す方法をご存知だろうか。
雨水の呪いは手順が複雑で難易度が高いが、その分、呪力も強力となる。
呪いの威力は、物質的・難易度的な代償に比例する。
「物質的代償」とは、血や肉、魂、生贄などを指す。対して「難易度的代償」とは、複雑な術式の使用、所要時間、実行にあたる”縛り”や”制約”といった難易度に相当するものを指す。
この雨水を使った呪術は後者に属し、対象の所有物を利用して、間接的に呪力を作用させる方法である。
雨水の呪いに必要なもの
- 呪う対象の所有物
- 雨水1~2リットル
- 雨水を貯める耐熱容器
- 黒い蝋燭とマッチ
- 黒い布
- 加熱器具(鍋・コンロなど)
- 土に埋設するためのスコップ
対象の所有物は、キーホルダーや筆記用具など、所有権が明確なものかつ、熱湯に浸してもバレないものが最適。
雨水は耐熱容器のボウルやバケツに貯めると良い。
雨水の呪いの手順
- 雨水を1~2リットルほど貯める
- 対象の所有物を密かに入手する
- 満月の夜、月光の見える部屋で黒い蝋燭に火を灯す
- コンロなどで雨水を沸騰させ、耐熱容器に移す
- 対象の所有物を雨水に浸し、蝋燭の火が消えるまで待つ
- 浸した所有物を黒布で包み、土に埋設する
- 7日後の深夜に掘り起こす
- 相手にバレないように返却する
所有物は、思い入れが強いほど呪力が高まる
所有権の薄いもの、会社支給品は避ける
窃盗や不法投棄に問われないよう秘密裏に行う
雨水の呪いについて解説
雨水を媒介にした呪術は、対象に直接触れずに呪力を作用させる手法である。
日時の縛りや手順が多く、管理の難易度も高いため、失敗のリスクは低いが、術者の手間は増す。
同時に、代償が小さいため、術者自身の危険性も比較的低いとされる。
自身を触媒とした呪術 血液の呪い

血液を媒介とした呪術は、自身の憎悪や怨念を直接的に呪力へ変換する手法である。
他の呪術同様、呪力の強さは術者の感情の濃度に比例するが、身を削ることでもより直接的で強力な影響を対象に与えられる。
例えば、腕や足、目玉を捧げる呪術は代償が大きいため、今回は比較的代償が少なく、かつ触媒として効果的な血液を使った方法を選択してみた。
血液を使った呪いに必要な物
- 刃物
- 蝋燭を彫る針や刃物
- 容器
- 黒い蝋燭
1つ目の刃物は、切り傷を作り血液を採るために使用する。火で炙るか、アルコールなどで消毒しておくこと。
2つ目の刃物は、呪術の中で蝋燭に相手の名前を彫るために使用する。彫刻刀や太めで丈夫な針(キリなど)が良いだろう。
容器は血液を入れておくためのもの。血液を蝋燭に垂らすことになるので、ビーカーなど、注ぎ口が付いたもの、もしくは試験管などの口が狭いものが使いやすいだろう。
血液を使った呪いの手順
- 小さな傷を自身に作り、血液を容器に溜める
- 蝋燭に対象者の名前を刻む
- 蝋燭に火を灯し、対象への呪いの理由を念じながら血液を蝋燭に注ぐ
- 蝋燭が燃え尽きるまで火を絶やさず燃やす
- 蝋燭と血液が固まったら、使用した刃物とともに人目につかない場所へ埋設する
血液を使った呪いについての解説
血液を媒介とした呪術は、対象への直接的な影響力が強く、短期間で効果が現れる場合がある。
しかし、術者自身が触媒であるため、失敗や反動は致命的になる可能性が高い。
そのため、十分な知識と覚悟なしに執り行うことは非常に危険である。
より安全な代替方法や反動対策については → [触媒呪術の実践と安全対策] で解説している。
他者に呪いをかける際の注意点とリスク

呪術は、対象に害を与える力であると同時に、術者自身にも影響を及ぼす。
特に強力な呪術、人を殺す呪いになれば、反動や副作用が大きく、術者の体力・精神・社会生活にまで影響が及ぶ場合がある。
- 術者への影響
呪力が術者に逆流することによる健康被害、精神的不安定 - 失敗の代償
手順や条件を誤った場合、呪いが対象に届かないだけでなく、反作用が起こる - 法的・倫理的問題
対象への直接的な被害は刑事・民事責任を伴う - 精神的代償
怨念や憎悪を増幅させることで、術者の人格や感情に悪影響を及ぼす可能性
『人を呪わば穴2つ』
呪い返しのリスクだけでなく、知識も力も不十分な状態で強力な呪術を行うことは極めて危険である。
安全かつ確実に呪術を用いるには、専門の呪術代行者や特殊な呪具の使用を検討すべきである。
専門家や能力者でもないと難しいところはあるが、自分でもできる呪い返し対策を知りたい方は→[呪いのリスクを軽減する5つの方法]も確認してほしい。





