丑の刻参り【藁人形を使った呪いの方法】

丑の刻参りの歴史

丑の刻参りとは、日本の時刻が数字読み(現在の24時間区切り)になる前の旧来の読み方で、十二支読みだった頃の丑の刻つまりは、(深夜1時から深夜3時まで)を指す時刻に行う呪いの呪法の事です。
何故丑の刻なのかと言うと、日本では古来より丑寅(うしとら)の方角と言うのものは、鬼門の方角とされていてその丑寅の方角と言うのが、当時の時刻で言うと丑の刻を指し、丑の刻と言うものは、鬼門の時刻とされてきました。
その鬼門の時刻である丑の刻に神事ごとが行われる場所等(神社やお寺)の霊力の高い霊場にて、他者への呪いをかける呪術的儀式を行う事でその呪いの効果を限界まで高める事が出来ます。
その中でも丑三つ時(午前2時~2時半までの間の時刻)が一番霊力的には、高まる時間とされており、その為にその時刻に呪いの儀式を行うのがベストとされその結果、当時の一般的に簡単であった藁人形を使った呪術のことを丑の刻参りと言う様になってきました。

丑の刻参りの準備・必要なもの

しかし丑の刻参りと言うものは、現在皆さんが思っているような難しいモノでは無く本来は、簡単に出来るモノなのです。
本来呪いと言うものは相手を怨み憎む気持ちさえあれば呪いと言うものは、かけられてしまいます。
その呪いを力の無い方でもより確実により強力な呪いをかける為に用いるのが丑の刻参りの様な呪術的儀式です。
丑の刻参りの様な媒介を介した手法の呪術的儀式を用いる事で霊的能力や呪術的知識等が無くても簡単に自身の怨みを呪いとして具現化することが出来ます。
そして丑の刻参りの儀式を更に確実なものにしていく為に、正しい知識や手順と必要なモノとあればより成功率を高め、効力を更に強固なものにする事が出来るモノをご紹介していきます。
※注(丑の刻参りに限らず他者に呪いをかける呪法や儀式などは、状況次第では法律に触れる場合やトラブルに発展する事があるので自己責任で行ってください)

丑の刻参りを行う為に必ず必要となってくるモノは下記のとおりとなります。

・呪いをかける為の形代となる藁人形(一番重要なモノ)
・藁人形を木に打ち付ける為の五寸釘(7日分で7本必要)
・五寸釘を打つ石もしくは金槌(霊石であれば尚良い)
・藁人形を打ち付ける木(霊場や神事場の木であれば尚良い)
・呪いをかける対象者に縁のあるもの(髪に毛や爪など対象者に縁が強い物である程良い※写真等でも可)
上記は、丑の刻参りをする上では、絶対に必要となって来るモノとなってきます。

更に丑の刻参りの呪いを強固にして確実なモノとする為に必要となってくるモノが下記のものとなってきます。

・五徳もしくは鉄輪(藁人形を打ち付ける際に手がふさがるのでロウソクを固定する為に使う)
・ロウソク(手元を照らす為の明りと7晩目の最後に藁人形を燃やし供養する為の物)
・白装束(丑の刻参りを行う際に死装束を着る事で自身の霊力を高めてくれる。付随品として一本下駄・一旦木綿がある)
・銅鏡もしくは鏡(鏡には魔除けの効果があると言われており呪い返しから身を守ってくれる)
・刃物(見つけておく事によって刃が厄災を払ってくれるので呪い返しから身を守ってくれる)
以上が丑の刻参りをする上であれば尚呪いの効力の増強が見込め、呪い自体を更に強固なものとしてくれます。

では、丑の刻参りに必要なモノが揃ったらいざ実践です。
最初に丑の刻参りを執り行う時間ですが冒頭でも書きましたが、丑の刻(午前1時~午前3時)、中でもより高い効果を見込みたいのであれば丑三つ時(午前2時~2時半)に執り行います。
環境的には、人工的な明りは、NGで出来るだけ暗い方がより効果を見込めるます。

丑の刻参りの作法

・先ずは、道具を全て持った状態(白装束を着る方は先に着た状態)で自分と縁の深い霊場(神社等)に向かいます。
・ここで神社内にある人目につかない木を探し選びます(この時場所によっては、神社内の侵入禁止エリアなどに入ると敷地内への不法侵入に抵触する場合がありますのでご気を付け下さい)。
・藁人形を打ち付ける木を決めたら持参してきた道具を準備します。
・そして木に藁人形と五寸釘をかざして金槌を構えます(この時媒体が写真の場合は藁人形の上に写真も一緒にかざします)。
・呪いたい相手にかける呪詛の内容によって手・足・胸のいずれかに五寸釘を打ち込んでいきます(手は浮気性・足は遊び癖・胸は殺したいほど憎い怨み、を晴らすと言われています)。
・木に藁人形を打ち付け終えたら藁人形はそのままにし、その後同じように7日間誰にも見られない様に、毎日五寸釘を打ち込んでいきます(この間に丑の刻参りをしている姿を誰かに見られると呪いの効果は無くなり、丑の刻参りをしていた本人には呪い返しが起こりますので絶対に見つからない様にして下さい)。
・7日目の晩に最後の五寸釘を打ち込み終わったら、藁人形を木から取り外します(このまま藁人形を放置すると誰かに見つかって呪いの効果が見込めなくなったり、呪い返しに合う原因となりますので、必ず藁人形を木から取り外して下さい)。
・取り外した藁人形を最後は、持参しているロウソクの火で燃やしてお焚き上げて下さい(ロウソクを持っていっていない場合は持ち帰ってロウソクやマッチなどの自然の日で燃やして下さい、ガス火等の科学的な火、コンロやライターの火は絶対にNGです)。
・完全に燃え尽きて鎮火した灰は、霊場に撒きこれで丑の刻参りの全工程が終わり呪いが成就します。

丑の刻参りをするうえでの注意事項・まとめ

以上が丑の刻参りの全工程ですが、上記の通り丑の刻参りの正規の行程というのは、中々に大変そうです。
神社に入る事で敷地内の不法侵入や、丑の刻参りをしている事自体知られてはいけないのですが、知られてしまった際は、呪い返しやこちらも対象者に知られた場合は、脅迫罪などの刑法に抵触する可能性があります。
中でも人に見つからないと言う点に関しては、いつ何時人に遭遇するかなんて事は、予測できませんし中々回避が難しいです。
ですが冒頭の方でも書かせて頂いた様に、丑の刻参りをする上で必要最低限必要なモノと、丑の刻参りを行う上で必要最低限の条件と言うのは、そこまで難しくありません。
自宅でする事も可能なので現代では、自宅で丑の刻参りを執り行う事も一般的になっています。
またこの場合道具を揃える事も難しく無く、最近では、代行業者さん等で一式セットになっている物も販売していたりするのでそう言った物を利用するのも一つではあるかもしれません。

やはり呪い返しや、対象者にばれたりするのが怖いと言う人は呪いの代行業者に呪い代行を依頼したり丑の刻参りのセットを買うのも一つ手でしょう。

※注(丑の刻参りを外で行う事は、いくつか法に触れる可能性があり犯罪に抵触する可能性もありますので、丑の刻参りを行う場合は自己責任で行って下さい)