窮地にすかさず現れ、颯爽と解決をする。人はそのような存在の事をヒーローと呼びます。
ヒーローは人々から羨望の眼差しを受けます。いつかは自身も救われるために。
ヒーローは救った者から深い感謝と信頼を受けます。いつかその恩義に報いるために。
今回は意中の相手が窮地に陥ったとき、ヒーローとして意中の相手に近づくきっかけを得る魔術をご紹介したいと思います。
ブードゥーの人形魔術とは
この魔術はアメリカ大陸の民間信仰ブードゥー教に由来したものです。
ブードゥー教といえば罪人をゾンビへと変えてしまうことで有名ですよね。
ブードゥーの人形魔術はこの宗教の中でも治癒とおまじないの色合いが強い、アメリカ南部の町ニューオリンズの派閥によって生み出されたものです。
ブードゥーの人形魔術は自作の人形を作りだすことから始まります。
十字架のように長さが異なる棒を組み合わせ、それに麻紐を幾重にも巻き付けることで人形として肉付けをしていくのです。
そうして作り上げた素体に、呪術をかけたい相手に似せるようにデコレーションを施していきます。
魔術をかける相手に似るように髪色や髪型など外見的特徴を付け足して行きましょう。
また人形に麻紐を巻き付ける際に、本人の写真・毛髪などを共に巻き込んでやることで魔術の精度を底上げしてやることができます。
そうして作り上げた人形に待ち針を刺すことによってこの魔術は作用するようになります。
待ち針の色によって働きかける効果は変化します。色による効果の違いは以下の通りです。
【赤】力・権力
【緑】精神性
【紫】霊性
【白】積極性
【黄】金銭関係
【青】愛情関係
【黒】苦痛、復讐
【桃】生命、死
人形魔術の注意点
この魔術は色によって何に働きかけるかは左右されるものの、具体的にどのようになって欲しいのかは魔術の使用者に依存するのもとなっています。
例えば、相手が重篤な状況に瀕していたとしましょう。
あなたが刺すべき色は桃色の待ち針でしょう。
しかしあなたが明確に相手が救われることを願わなければ、ブードゥーの人形は相手を死に追いやる要因になるやもしれません。
また、相手が何者かからの嫌がらせに苦しんでいたとしましょう。
このような時人形には黒色の待ち針を刺すことが効果的です。
「相手の苦痛が少しでも取り除かれますように」そう願うことで人形は相手を救ってくれることでしょう。
人形魔術の活用法
今回はブードゥーの人形魔術によって人を救う方法をご紹介しました。
しかしあくまでこの魔術は目的に到達するための手段の1つでしかないのです。
あなたはこの魔術によって人を生かすも殺すもできる力を手にすることとなります。
そして意中の相手の事を救ったとしましょう。
相手と親密な関係に至るためにはその後の行動が重要となります。
助けることであなたは相手からいい人だと思われるでしょう。
しかし、いい人とは本人にとって都合のいい人でしかないのです。
あなただってただ、都合のいい人とは一線を越えた関係を結ぼうとは思いませんよね。
あなたがより優位な立場にいるものとして「お願い」をするのです。
少々であれば下心を見せたものであったとしても、救われたという恩義があなたのお願いを叶えるための補助となることでしょう。
つかみ取ったチャンスを己のものとできることを私たちは願っています。