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日本にも存在していた脅威の超能力者3選

透視能力や霊的能力をもつとされる超能力者は、日本にも実在しました。

こうしたスピリチュアルな能力を頑として否定する声はいつの世にもあります。

しかし、日本を代表する超能力者3名について知れば、必ずしも世のすべてが科学や研究を通して証明されるわけではないということがわかるでしょう。

 

この記事では、誰もが1度は聞いたことのある日本の超能力者3選をご紹介します。

世の不思議について知りたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。

全てを見通す千里眼の宿主 御船千鶴子

1886年に誕生した御船千鶴子は、千里眼という名の透視能力をもつ超能力者です。

彼女は、観音菩薩への信仰心が篤く非常に繊細な感性の持ち主でした。

生まれつき進行性の難聴に悩んでいた彼女は、ネガティブ思考の持ち主でもありました。

そんな彼女は17歳の時、義兄に催眠術をかけられ、透視能力があることを自覚します。

《御船千鶴子の功績》

当時22歳の千鶴子は、熊本県にある姉夫婦の経営する病院で透視能力を使った治療を行っていました。

不調を訴える患者に対し体内透視を行うことで不調の原因を特定し、最善の処方薬を手渡すという内容です。

同じく22歳で河内可謙(陸軍中佐)と結婚した後、夫が失くした金の在り処を言い当てました。その金は千鶴子の宣言通り、姑の頻用していた仏間の棚の中にあったそうです。

《御船千鶴子が超能力者として疑わしいという説について》

超能力者として申し分のない功績を提示した千鶴子も、研究者らによってその能力が疑わしいとされていたのです。

その原因は、千鶴子の実践していた“周囲から見られない透視のやり方”にありました。

 

実際に研究者らが怪しいと感じた実験の内容は、以下の通りです。

・封筒の中身に何と書かれているかを言い当てる実験。

・当然ながら封筒の中身は透かしの効かないものが用意されていた。

・千鶴子の透視にかける時間は特に制限されていなかった。

この時、千鶴子は研究者らに背中を向けて透視を始めました。しかしその向こうでは、封筒の中身を見透かすために唾液や汗で封筒を濡らすという不正行為が行われていたのです。

この事実が研究者らに割れ、千鶴子の透視を“インチキ”だとする声が強まったわけです。

後に、マスコミ各所でも千鶴子の透視のやり方を問題視する声が挙がり始め、耐えきれなくなった千鶴子はとうとう自殺をしてしまいました。

見透かす透視と触らずとも書き写す念者能力者 長尾郁子

福来友吉の紹介で超能力者となった長尾郁子は、透視と念写能力をもつ超能力者です。

香川県で生まれた彼女は当時、自身よりも先に超能力に目覚め有名になった御船千鶴子の後に続こうと精神統一修行を始めました。

そして独自に透視鑑定を行い始めたところ、よく当たると評判になり、讃岐実業新聞の取材を受けて一躍有名人となったのです。

《長尾郁子の功績》

長尾郁子は地震や火事などの予知・予言を大の得意としており、自然災害についての鑑定結果が当たると評判でした。

先にご紹介した御船千鶴子のように“周囲から見られない透視のやり方”をするわけではなく、きちんと依頼者に対面した上で鑑定を行っていたようです。

そのため、千鶴子の能力が疑わしいと指摘されている一方で、長尾郁子の能力への期待値は右肩上がりになっていったといわれています。

《長尾郁子は世界初の念写に成功した実力派・超能力者!》

当時の世間は、“御船千鶴子のインチキ透視疑惑”の話題で持ち切りになっていました。

そこで研究者らは、ごまかしの効かない実験方法を思いついたのです。

 

実際に行われた実験内容は、以下の通りになります。

・写真乾板に文字を写し現像しないまま遮光紙に包んで郁子に透視をさせる。

・ズルをしようと遮光紙を開けてしまえば乾板は感光してインチキだと判明する。

・写真乾板に書かれた文字は“哉天兆”。

難易度の高い実験にもかかわらず、郁子は1度で乾板に書かれた文字を言い当てたのです。

また、研究者らが乾板を現像すると、文字の周りにだけ光が浮かび上がったそうです。

これを受けた福来友吉は、郁子の透視・念写能力が本物であることを確信したといいます。

ごまかしの利かない実験内容と鑑定方法を愚直に実践した長尾郁子は、御船千鶴子の能力をはるかに上回る超能力者といえるでしょう。

ホラー映画のモデルは実在した!透視と念写の能力者 高橋貞子

明治から大正にかけて活躍した高橋貞子は、映画『リング』の主人公・山村貞子の名前の由来となった人物です。ちなみに山村貞子の母親役のモデルになったのは御船千鶴子です。

高橋貞子は、長尾郁子と同じ透視・念写能力があることで知られており、郁子と同様に福来友吉とのコネクションをもっていました。

弁護士の夫とともに東京で細々と暮らしていました彼女は、ある日、念写能力を使って火鉢に文字を写すことに成功したのです。

その現場に居合わせた夫は、貞子には特別な能力があると信じ、数十回にわたる実験を秘密裡に行ったといいます。

《高橋貞子の功績》

御船千鶴子や長尾郁子が超能力関連の話題の大部分を占める中、高橋貞子はある実験を通して研究者らの注目を浴びるようになりました。

 

その実験内容は、以下の通りです。

・密閉された箱の中に貞子の好きな文字や映像を念写させる。

・箱は厳重に封じられているため、中に手を入れることはできない。

上記のような条件が与えられた中で、貞子は見事に念写を成功させました。

3回連続で試された実験では、1回目・2回目に “天”、“妙法”という字を箱の中に念写し、最終回となる3回目に自分の指3本を念写できたのです。

しかし、当時の世間は超能力者に対する疑いの目が強く、実験後に東京から岡山の奥地へと転居した貞子の行方は誰にもわからなくなってしまいました。

それからというもの、高橋貞子の名を新聞などで目にする機会は減り、その能力の真偽についても迷宮入りしてしまったのです。

 

現代でもスピリチュアルな能力をもつ者が少なからずいます。

しらし世間の彼らに向ける目はどこか偏見や疑惑に満ちていますよね。

「なにかタネがあるはずだ」「インチキをしているに違いない」そういった思想は、科学が神秘を侵略した現代では一般的なものとなってしまいました。

実在した日本の超能力者たちが皮切りとなって発展した業界なのに、そうした歪んだ物の見方をする人たちがいることは、筆者としては残念でなりません。

 

 

 

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