呪術・儀式 人を呪う方法

【中級呪術】ぬいぐるみを使った呪法

ぬいぐるみというのは、その他の人形と違い中身が綿であるため、手を加えやすいという特徴があります。それゆえ中身を入れ替え易いため、上手く中身を入れ替えてやれば、かなり強力な呪具となり得ます。今回は、ぬいぐるみを用いた呪術の方法について解説したいと思います。

ぬいぐるみを用いた呪いの方法


用意する物:
ぬいぐるみ(中身が綿のもの)、動物の内臓(出来るだけ哺乳類が良いですが、手に入らない場合は魚類や鳥類でも問題ありません。スーパーで売っているようなもので構いません)、赤い糸、針、刃物、蝋燭

方法:
・準備
1:まずは、ぬいぐるみの背中を刃物で裂き、綿を一部取り出して動物の内臓を埋め込みます。この際、どの内臓を用いるかによって、埋め込む場所は変わります(心臓であれば左胸、肝臓であれば右胸のやや下、肺であれば両胸、胃であれば下腹部、といった具合です)。用いる臓器は、極力多くして、出来るだけ人体の構造に近づけた方が効果は高いです。この際、用いる内臓は動物1種につき一つまでにしてください。また、調理済みの物ではなく、生の状態のものを用いるようにしてください。

2:内臓を詰め込み終えたら、ぬいぐるみの背中を赤い糸で縫い合わせます。この際、裂いた部分の大きさがどの程度であれ、ぬいぐるみの首筋から尻までの範囲を縫うようにしてください。

3:最後に、ぬいぐるみの内腿と、脇の下にそれぞれ赤い糸を縫い付けます。

これで、準備は完了です。

実行:
1:月明かりの無い夜に、部屋の明かりをすべて消し、蝋燭に火を灯したものを1本だけ置いておきます(新月の夜が望ましいですが、無理な場合は雨の日などの、月が隠れている状況であれば問題ありません)。

2:準備したぬいぐるみに、呪いを掛ける対象の名前を3回呼びかけます(一回、もしくは偶数回の呼びかけでは、効果はありません)。

3:呪いを掛ける対象の、患ってほしい部位に刃物を突き刺します(心臓を患わせたい場合は、心臓を、肝臓を患わせたい場合には肝臓を刺します。怪我を負わせたい場合は、内腿か脇の下の、赤い糸を縫い付けた部分を切ります)。刺すことが出来るのは一度限りです。

4:刃物を刺したまま、ぬいぐるみを水辺に埋めます。この際、埋める場所は池や沼など、流れの無い水辺にしてください。赤い糸を切った場合は、刃物と一緒に埋めてください。

これで、呪いの実行は終わりです。

効果:
呪いを掛けた対象が、刺された部分に病気を患う。赤い糸を切った場合は、その部位に怪我
を負う。

ぬいぐるみを用いた呪いを行う際の注意点


1:必ず、生の状態の臓器を用いる
この呪いは、ぬいぐるみを極限まで人体に近づけることによる呪いです。生きた人間の内臓で、調理済みの物はありませんから、動物の臓器も必ず生の状態の物を用いてください。もし調理済みの物を用いた場合、呪いの効果はありません。

2:臓器を埋め込む場所を間違えない
1の注意点に付随して、人体に近づけるために、臓器を埋め込む場所は絶対に間違えないようにしましょう。間違えた場合、そのぬいぐるみは人体とは別の物になり、呪いの効果はなくなります。また、可能性はかなり低いですが、生き物の臓器をぬいぐるみという触媒に、でたらめに入れてしまうと、人体からかけ離れ過ぎてしまい、「魔物」に近いモノが出来上がってしまう可能性もあります。

3:必ず、呪いに用いる臓器は全種類別の動物の物にする
これは、要らぬ障りを避けるためです。既に死んでいるとはいえ、他の生き物を呪いに用いるのは非常に高いリスクを伴います。一種類の動物の臓器を大量に用いることは、その動物から障りを受ける可能性が非常に高くなるのです。ですから、リスクを分散させる意味で、それぞれ別の動物の臓器を用いる必要があります。

4:刃物を刺すのは一度だけにする
過剰に呪いを掛けた場合、その呪いの余波の様なものが、自身に返ってくる可能性が高いです。ですから、ぬいぐるみに刃物を刺すのは一度きりにしましょう。

5:確実に臓器を刺す
これは3の注意点に付随するものですが、刃物を刺せるのが一度きりである以上、一回で確実に臓器を刺す必要があります。ですから、ぬいぐるみに臓器を埋めた臓器の場所はしっかりと覚えておき、確実に臓器を刺せるようにしましょう。万が一刺す場所が逸れてしまった場合、呪いが自身に返ってくるほどの危険はありませんが、まず効果はありません。

6:人形は掘り返さない

7:必ず流れの無い水辺に埋める

8:呪いを掛けていることを、他者に知られないようにする

6、7、8の注意点については、別記事でも触れている為、簡易的な紹介に留めますが、例えば6の注意点を破って人形を掘り返した場合や、8の注意点を破って呪いを掛けていることを他者に知られた場合、呪いが自身へ帰ってくることになります。また、7の注意点を破って海辺や川辺など、流れのある水辺に埋めた場合、呪いも流れていってしまい、効果がなくなってしまいます。

ぬいぐるみを用いた呪いのメリット、デメリット


メリット:確実な効果が見込める
人形やぬいぐるみを用いた呪いは、一部の例外を除いけば、人形やぬいぐるみを、呪いをかける対象に見立てることで対象とリンクさせ、ぬいぐるみや人形へ加えた危害を対象へ移し替えることで成立します。その点、この呪いはぬいぐるみがかなり人体へ近い状態になっている為、そういった呪いの中でもかなり確実な効果が見込める呪いです。

デメリット:かなりコストがかかる
必要なものがかなり多い為、かかるコストが異常なほど高いです。用いる臓器が一つだけであればそうでもないかもしれませんが、効果を高めようとすればかなりの手間と費用がかかってしまいます。

この呪いは、コストや手間がかなりかかり、実行もその他の呪いと比べて少し難しいですが、それだけの効果が見込める呪いです。ただし、用いる臓器を増やせば増やすほど、かなりの悪臭がしてきます。ですので、怪しまれないためには、一人暮らしの人間など、確実に一人になれる状況の人物の方が行いやすい呪いでしょう。

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